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2022 年度 実施状況報告書

働く女性のウィメンズヘルスリテラシー啓発のための教育プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10932
研究機関順天堂大学

研究代表者

西岡 笑子  順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70550797)

研究分担者 三上 由美子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (60760113)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード働く女性 / ウィメンズヘルスヘルスリテラシー / 健康教育 / web介入
研究実績の概要

本研究の目的は、研究代表者が作成した女性特有の健康問題に関する記事の送信が、働く女性のヘルスリテラシー向上に寄与するかを無記名自記式のweb調査により明らかにすることである。
令和4年1月に事前調査の後に、3か月間の介入を実施した。介入後の調査および3か月後の追跡調査を実施した。事前調査には、20代の社会人女性968名が回答した。そのうち、168名が3か月間の介入研究への参加を希望し(以下、介入群)、800名は参加を希望しなかった(以下、対照群)。3か月後の調査には、介入群は125名(追跡率74.4%)、対照群は391名(追跡率48.9%)が回答した。6か月後(介入終了3か月)の追跡調査は、介入群は99名(事前調査からの追跡率58.9%、3か月後からの追跡率79.2%)、対照群は314名(事前調査からの追跡率48.9%、3か月後からの追跡率80.3%)が回答した。今回は、事前調査、3か月調査、6か月調査の全てに回答した者のみの分析を行った。事前調査では、成熟期女性のヘルスリテラシー尺度得点は、介入群は対照群と比較し有意に低かったが(介入群;48.6±11.0点, 対照群53.0±12.1点)、3か月後は、介入群は対照群と比較し有意に上昇した(介入群;59.2±12.1点, 対照群52.3±12.6点)。6か月後は、両群に有意な差は認められなかったが(介入群;52.2±13.5点, 対照群53.0±11.7点)、介入群のみ、6か月後は、事前調査と比較し有意に上昇していた(事前調査;48.6±11.0点, 6か月後;52.2±13.5点)。
介入効果にバイアスがかかっている可能性が考えられるが、3か月間の記事配信の一定の効果を確認することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

科研申請調書にある研究計画では、令和3年度中に研究計画書を研究倫理委員会へ提出し、承認後、令和4年度に研究を実施する予定であった。研究計画書は、調書作成時にほぼ出来上がっていたため、当初の計画よりも早く、令和3年7月に研究倫理委員会に申請、令和3年12月に承認された。令和4年1月に事前調査を実施、1~3月までの介入、介入後調査(3か月後調査)、介入終了後3か月後調査(6か月後調査)を実施することができた。
(研究者の所属先の異動があったため、実施中の研究について、異動先の大学にて再度研究倫理審査を受け、承認された。)

今後の研究の推進方策

令和5年度は、データ分析を行い、学会発表および論文投稿を行う。今後は、企業等でも同様のプログラムを実施することを検討する。

次年度使用額が生じた理由

論文投稿に関わる経費として使用予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大学における女性の健康支援状況2022

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子 ,三上由美子, 飯島佐知子, 横山和仁.
    • 雑誌名

      防衛医科大学校雑誌

      巻: 47(1) ページ: 78-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 妊娠・出産におけるヘルスリテラシー2022

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 雑誌名

      保健の科学

      巻: 64(4) ページ: 253-258

  • [学会発表] 働く女性のウィメンズヘルスリテラシー啓発のための教育プログラムの実施2022

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子, 三上由美子.
    • 学会等名
      第50回日本女性心身医学会

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公開日: 2023-12-25  

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