研究課題/領域番号 |
21K11072
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
新 裕紀子 久留米大学, 医学部, 助教 (10782055)
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研究分担者 |
古村 美津代 久留米大学, 医学部, 教授 (70320249)
草場 知子 久留米大学, 医学部, 講師 (60368967)
松本 まなみ 久留米大学, 医学部, 助教 (00713190)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 看護職のwell-being / 特別養護老人ホーム / 尺度開発 / 老年看護 |
研究実績の概要 |
本研究は特別養護老人ホームに勤務する看護師(以下特養看護師)のwell-being(良好な状態)を問う面接調査を行い、結果に依拠したwell-being尺度を開発して尺度の有用性を検証することを目的としている。本研究の全体を通した研究デザインは質的研究結果から量的研究へと繋げていく方法である。本研究は研究者らが所属する大学の倫理委員会の承認を得て実施していくものである。 本研究によって、特養看護師の心理的状態、特に心理的well-beingに関する現象が捉えられ、看護師個々のwell-beingな状態の程度を客観的に評価することが可能となる。 職務継続へと繋げていくために個人を支える労働環境を整え、組織全体での支援を行っていくことが特養看護師の職務継続には欠かせない。しかしその具体的な支援の方法に関しては、十分な研究がなされていない。特養看護師のwell-beingに着目した研究はこの支援方法に対する戦略の一つとなりうる。 2021年度は、特養看護師のwell-beingという現象を明らかにすることを目的としていた。研究方法はインタビュー調査を行い、インタビューの中から特養看護師のwell-beingを形成する内容を抽出し、それらを抽象化し、まとめていく工程を繰り返しながら現象を捉え、構造化していくことを計画していた。 しかし、2021年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、研究者の移動制限や研究対象施設の面会制限等により、当初計画していたインタビュー調査を実施することができなかった。2021年度の研究分に関しては、2022年度に引き続き実施していくこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度は、コロナ感染拡大に伴い、特別養護老人ホームでは面会制限等が行われており、スタッフの方へのインタビュー調査を行う計画を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施することができなかった特養看護師のwell-beingに関するインタビュー調査を行い、well-beingの現象を明らかにしていく。 調査に関しては、コロナ禍の現状を鑑み、対面のみならず、オンラインでのインタビューなどを検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査及び結果の分析のために、データ処理専用パソコンやソフトウェア、ICレコーダーの購入費用を申請していた。また、調査対象者への謝礼金や調査場所へ向かう際の交通費等の申請も行っていた。しかし、コロナ禍でインタビュー調査が行えなかったため、申請額を使用することがなかった。2022年度はインタビュー調査を実施していくように計画しているため、データ処理専用パソコン、ソフトウェア、ICレコーダー等の購入を計画している。また、コロナ禍におけるオンラインでのインタビュー調査になる場合は、対象者宛てにパソコン等やルーターを送ることも想定されるため、ノートパソコンやzoomアプリ、モバイルルーターの契約なども検討している。その他交通費やインタビュー対象者への謝礼金等を使用する計画である。
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