研究課題/領域番号 |
21K11172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
遠山 将吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00388183)
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研究分担者 |
中川 周士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サルコペニア / 治療的電気刺激 / 慢性低酸素 / 遅筋 |
研究成果の概要 |
われわれはこれまでの研究において、炎症性関節疾患のモデルラットにおける筋損耗(ヒトでいうサルコペニア状態)が、一般的にいう加齢にともなうサルコペニアとは異なる病態生理を持つことを明らかにしてきた。また同時に、これまで運動刺激はヒトにて有害と考えられてきたことから嫌忌されてきたが、モデルラットで炎症性関節疾患においては有益な効果をもたらすことも示唆した。本研究では、この有益な効果をより効率的にもたらすべく、低酸素下の運動や電気刺激装置を用いた最適条件の探索を行った。これらの成果は、すでに英文論文および国内学会で発表し、一定の反響と未来へのシードを作り出したと考える。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存のサルコペニア治療、特に2次性サルコペニアの治療における業界の常識は、「栄養を十分に取りつつ、できるだけ強度の高い運動をできるだけ多く行う」であった。これにより、若年者では時間がかかりつつも治療が可能であったが、高齢者では一定程度を超えると治療不可となっていた。一方でわれわれの結果は、人工的な低酸素環境や受動的刺激による代替治療が成立する可能性を示している。本研究で得られた知見は、現状のリハビリテーション医学における超高齢化社会への対応に一石を投じる可能性がある。
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