神経系に発現する蛋白は様々なものが見つかっているが、まだまだその機能が明らかにできていないものが多く、本研究のように蛋白複合体を形成する場合は、1つの蛋白欠損により、他の蛋白が機能できないという現象も現れることがある。本研究により、末梢神経系での新たな蛋白の発現を明らかにすることにより、末梢神経の障害時の再生や修復に関与する分子が明らかになる可能性がある。また、中枢神経系では末梢神経系との共通蛋白の機能を明らかにすることにより、末梢神経系では見られる再生機能の解明につながる可能性もある。各分子の機能を明らかにすることで、将来的には分子標的薬などの開発の基礎となるとなると考えられる。
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