2023年度末までに、合計140人が研究に参加した。1年以上の経過観察が可能であった102人202膝のうち、16人24膝(11.9%)は初回検診時にジャンパー膝と診断した。残り178膝中、期間中にジャンパー膝を発症した例は10人16膝(9.0%)であった。観察期間中にジャンパー膝を発症した群と非発症群で初回検診時の画像所見を比較すると、発症群で腱近位が有意に厚く、低エコー域と異常血流の陽性率が有意に高く、MRI高信号変化は有意差がなかった。ロジスティック回帰分析では、超音波での異常血流が独立した予測因子(オッズ比7.3 ; p=0.016)であった。
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