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2023 年度 研究成果報告書

SARS-CoV-2のS1による全身性炎症に対する運動の予防効果とメカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 21K11472
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

白土 健  杏林大学, 医学部, 講師 (60559384)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードSARS-CoV-2 / スパイクタンパク質 / マクロファージ / 炎症性応答 / 習慣的運動 / シグナル伝達 / インフラマソーム / 機能性食品
研究成果の概要

SARS-CoV-2による重度炎症におけるスパイク(S)タンパク質の役割とそのメカニズム、および習慣的運動の予防効果を明らかにするため、まず、Sタンパク質によるマクロファージの炎症性応答に対する習慣的運動の効果をin vitro実験で検討したが、習慣的運動は、少なくとも腹腔滲出マクロファージのSタンパク質に対する感受性には影響を及ぼさないことが示唆された。その後、海外の研究グループによって、SARS-CoV-2感染による全身炎症には、主にエンベロープ(E)タンパク質が寄与していることが報告された。そのため、Eタンパク質による全身炎症に対する習慣的運動の予防効果の検討を今後も継続していく。

自由記述の分野

衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義は、COVID-19の重度炎症において重要な役割を果たしている末梢血単球由来マクロファージのSタンパク質に対する感受性に対して、習慣的運動は抑制効果を及ぼさないことを示唆する実験結果を得た点にある。2021年11月頃に生じたデルタ株からオミクロン株への変異以降、COVID-19の重症化例はあまり見かけられなくなった。しかし、Eタンパク質やSタンパク質による全身炎症に対する習慣的運動の予防効果の検討を今後も継続することは、運動の抗炎症効果の科学的根拠の一端の明らかにし、健康増進における運動の有用性を立証する上で社会的意義があると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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