本研究の目的は,ゴール型球技において特定のゲームパフォーマンスにおける学習者の躓きやその指導に関する教師用映像テストを作成し,その信頼性および妥当性について検討する事であった。状況判断の枠組みで学習者の躓きを浮き彫りにし,実践研究を行いながら有効な手立てに繋がる知見を整理した。しかし,躓きの要因への対処として考えた指導内容がうまく児童に伝わらなかったり,子どもたちの状況判断を安定して改善できなかった。そこで,子どもたちが身に付けるべき内容を再検討し,成功裡な状況判断を行うための知識構造を明らかにしたり,素朴概念を援用した子どもたちが理解できる知識を明らかにすべきとの問題提起論文を作成した。
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