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2023 年度 研究成果報告書

米アレルギー緩和成分の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K11642
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

得字 圭彦  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90322883)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードジスルフィド結合 / アレルゲン / グルタチオン / 米
研究成果の概要

アレルギー症状を緩和するコメ品種「ゆきひかり」と効果のない「きらら397」のメタボローム比較の結果、ゆきひかりにはグルタチオン関連物質が少なかった。Native PAGE解析では「ゆきひかり」特有の約350kDaのタンパク質が観察され、還元型グルタチオン添加で減少することが確認された。nanoLC-MS/MS解析で350kDaのタンパク質は複数のアレルゲンペプチドから成る複合体であることが分かった。以上より、「ゆきひかり」ではグルタチオン含量が低いため、アレルゲンタンパク質がジスルフィド結合を介して巨大な複合体を形成し、アレルギー症状の緩和に寄与していることが示唆された。

自由記述の分野

食品科学、植物生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

米品種「ゆきひかり」がアレルギー症状を緩和するメカニズムが、グルタチオン含量の低さとそれに伴うタンパク質のジスルフィド結合に関わる可能性が明らかになった。また、α-アミラーゼ/トリプシンインヒビターやグリオキサラーゼIなどのアレルゲンタンパク質が巨大な複合体を形成することが示された。この発見は、食物アレルギーの生化学的な理解を深める重要な知見となり、新たなアレルゲン検出法や治療法の開発に役立つ。また、アレルギー緩和米の育種の基盤となる。

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公開日: 2025-01-30  

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