運動により誘導されるシグナルを網羅的に解析するために、運動時の骨格筋の核抽出タンパク質におけるリン酸化プロテオミクス解析を行なった。その結果、リン酸化シグナルを受けるタンパク質としてエピゲノム修飾酵素Phf2を同定した。PHF2の機能を解明するために、Phf2遺伝子の欠損したC2C12細胞に電気刺激装置(EPS)を用いたin vitroの運動モデルを用いて、遺伝子発現に与える変化を解析したところ、PHF2が運動による骨格筋の遅筋化を制御するエピゲノム修飾酵素であることが示唆された。続いて、Phf2の生理機能を解明するために、骨格筋特異的なPhf2欠損マウスを作出した。
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