本研究では、不活動と高脂肪食が相加的に筋量減少を引き起こすことを確認した。また、特にヒラメ筋でDNAメチル化の変化が顕著であり、これが遺伝子発現と関連していることが示唆された。さらに、不活動によるLipin1の発現量の増加にはDNAメチル化の低下が関与している可能性があった。本結果により、高脂肪食と不活動が骨格筋の量に及ぼす相加的な影響が確認された。また、これまで不活動と高脂肪食による骨格筋インスリン感受性低下に関与することが示唆されたLipin1発現量にDNAメチル化の関与が示唆され、骨格筋機能改善の新たな治療戦略の必要性が示された。
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