生活習慣病やサルコペニア肥満などの加齢疾患の発症には食生活などの生活環境、栄養環境が大きく関与していると考えられる。エピゲノムは、DNAやヒストンに化学修飾が付加される後天的な遺伝子修飾で、細胞レベルの記憶を形成することができる。食生活のような栄養環境がどのようにしてエピゲノム記憶へと変換され、加齢疾患にどのような影響を及ぼすのかは未だに解明されていなかった。本研究では環境や栄養をエピゲノムへと伝えるシグナル感知エピゲノム酵素であるJMJD1Aが脂肪組織のエネルギー代謝を調節し、サルコペニア肥満などの発症を防いでいることを明らかにした。
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