本研究では、非同期式回路による省エネルギーなエッジAIデバイスの実現を目的に研究を行った。エッジAIデバイスは、プロセッサとアクセラレータ、及びそれらを接続するインターフェースから構成される。まず、オープンソースのRISC-Vプロセッサと非同期式二値化ニューラルネットワーク(BNN)回路を設計した。次に、同期式RISC-Vプロセッサと非同期式BNN回路を接続するためのインターフェース回路を設計した。最後に、これらを全て組み合わせたエッジAIデバイスをFPGAに実装すると共に、評価を行った。全てを同期式回路とした場合と比べ、消費エネルギーを約34%削減することができた。
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