研究課題/領域番号 |
21K11830
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷口 秀夫 岡山大学, 自然科学研究科, 特命教授 (70253507)
|
研究分担者 |
乃村 能成 岡山大学, 自然科学学域, 准教授 (70274496)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 不揮発性メモリ / 入出力処理 / 通信処理 |
研究実績の概要 |
令和4年度は、複数のプロセスが入出力を行う際の入出力性能を調整する手法の調整精度を向上させる方式、および通信処理におけるパケットトレーシングのオーバヘッド評価を行った。 具体的には、不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なるため、入出力処理を含めたプロセスの処理性能が異なる。そこで、入出力性能を調整する手法に着目し、その調整精度を向上させる方式を確立した。これにより、不揮発性メモリ環境下での入出力処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。 また、通信処理におけるパケットトレーシングをeBPFを用いて行い、その性能を評価した。不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なるため、通信処理の性能も行ってくる。そこで、通信処理におけるパケットトレーシングを取り上げ、その性能を評価した、これにより、不揮発性メモリ環境下での通信処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なる。そこで、入出力性能を調整する手法に着目し、その調整精度を向上させる方式を確立した。また、通信処理におけるパケットトレーシングをeBPFを用いて行い、その性能を評価した。これらにより、不揮発性メモリ環境下での入出力処理および通信処理を含めたプロセスの処理性能の試算精度を向上させることができる。このことから、研究は順調に進んでいると判断する。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、不揮発性メモリと揮発性メモリではメモリアクセス性能が異なることに着目して、入出力性能や通信性能に依存する処理の性能を評価する。さらに、不揮発性メモリの脱着に伴うOS処理機構の検討を進め、新たな仕組みを確立する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響を受け、学術学会への出張抑制を余儀なくされたため、出張経費に残額が生じた。 令和5年度は、学術学会などの開催がオンラインと現地の併設になる傾向があり、この残金は、令和5年度の出張経費に充てる
|