センシング、信号処理、通信の全てをパルス信号によって実施する低消費電力でメンテナンスフリーな「脳型無線センサネットワーク」の確立のため、リザバ計算の応用によってパルス信号授受のダイナミクスから領域に関する詳細な情報を高い精度で取得するためのシステム設計に取り組んだ。デバイス構成や入力電流、読み出しアルゴリズムを適切に選択し、組み合わせることにより、温度分布推定においては閾値を一つしか持たないバイナリセンサを用いて連続値の空間分布を高精度で推定できた。また、アクチュエータによるイベント検知では、アクチュエータが領域中央に位置する場合にイベント検知率82.81%を達成した。
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