現在,AIによる擬人的行動の研究・開発が行われている。多くの人が心配するように,ブラックボックス化された学習の中で個性的な感情が生じてしまうのではないか,それが人と大きく異なる感性を示すのではないかと懸念している。本研究では,感性構造データを演繹的手法で定義し,人の感性に合わせるような重み関数を導入しやすく,また,学習においてもその様子を人間サイドで確認検証していくことができる。このような視点で感性・性格をロボットに付加し,かつ個性を発揮できるようにすることには,人間社会の存在下で活躍する群ロボットの方向性として重要だと考える。
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