| 研究課題/領域番号 |
21K12230
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 基金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 審査区分 |
小区分63010:環境動態解析関連
|
|---|
| 研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
|---|
研究代表者 |
竹谷 文一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), グループリーダー代理 (50377785)
|
|---|
| 研究分担者 |
松本 和彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 准研究主任 (50359155)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
| キーワード | 湿性沈着 / 基礎生産力 / 栄養塩供給 / 阻害効果 / 窒素化合物 / 貧栄養海域 / 大気海洋物質循環 |
|---|
| 研究成果の概要 |
本課題では、アジア大陸に近い貧栄養海域において“湿性沈着”が海洋表層生態系に及ぼす影響を評価するため、現場海水を用いた培養実験を実施し、植物プランクトンの雨水の添加に対する応答を観察した。その結果、降水に伴う窒素栄養塩の供給に伴い基礎生産の増加を捉えた一方で、高濃度の銅が沈着することによって基礎生産が阻害されることも捉えた。この結果は銅の沈着影響は植物プランクトンの群集組成等の状況に依存することも示唆されるた。本研究では、湿性沈着による基礎生産力への影響は栄養塩供給による植物プランクトンの成長だけでなく、阻害効果にも考慮する必要があるということが明らかとなった。
|
| 自由記述の分野 |
大気化学
|
| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで数値計算などにより、海洋表層の基礎生産について、大気からの栄養塩供給の効果について考慮されてきたが、本研究により現場実験によりその効果が確認された一方で、成長阻害効果についても見出された。このことは、海洋表層の基礎生産を考えるうえで、大気からの栄養塩供給だけでなく、阻害の効果も含め、大気化学-海洋生態系の複合的な研究を推し進める必要があることを示している。
|
