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2021 年度 実施状況報告書

将来の気候変化が大気エアロゾル中レジオネラ濃度の変動に及ぼす影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 21K12270
研究機関麻布大学

研究代表者

大河内 由美子  麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (00391079)

研究分担者 高田 久美子  麻布大学, 生命・環境科学部, 特任助教 (60270906)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード気候変動 / レジオネラ属菌 / バイオエアロゾル / 気象条件
研究実績の概要

気象条件とレジオネラ症発症の関連について都道府県単位の粗解析を実施するため,2021年度は2011ー2020年の10年間を対象として,国立感染症研究所が公表している感染症発生動向調査週報確定結果を用いて,各都道府県における週ごとのレジオネラ症報告数の集計を実施した。報告数が比較的多く,かつ気象条件(降水量や降水パターン)が異なる都道府県を5箇所ピックアップして,気象解析用データの整理に着手した。また,気象観測システムを大学キャンパス内に設置し,24時間連続の気象データ取得を開始した。
一方,エアロゾル中の微生物測定手法の確立を目的として,文献調査を進め,細菌サイズの粒子捕集率を向上させたバイオサンプラーを用いた液体捕集法を検討することとした。今年度はまずは従属栄養細菌を指標として,液体捕集法のサンプリング条件の検討を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ渦が続く中,対応が必要な業務負担が増大したため,当初予定していた本研究に対するエフォートが確保できなかった。そのためデータ整理は進めたものの,解析があまり進んでおらず,実験も引き続き検討が必要であるため,やや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

今後は引き続き,疫学データの解析に基づいてピックアップした都道府県を対象として,気象解析用データの作成と解析に取り組む。また,エアロゾル中レジオネラ属菌の定量方法について,液体捕集法をベースとしたサンプリング条件と方法の確立を進め,その妥当性の検証した後に,実際のフィールド調査への適用を進める所存である。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していたエアロゾル中のレジオネラ属菌定量法に関する実験が十分に進められず,予備的調査に留まっているため,サンプリング機材や実験試薬・器具類の購入が計画通り進まなかった。今年度はエアロゾル中のレジオネラ属菌定量法の確立に向けて,重点的に実験を進める。

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公開日: 2022-12-28  

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