研究課題/領域番号 |
21K12354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分64060:環境政策および環境配慮型社会関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
松浦 正浩 明治大学, ガバナンス研究科, 専任教授 (70456101)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サステナビリティトランジション / トランジションマネジメント / 社会変革 / トランスフォーメーション / 南相馬市 / 上勝町 / 浦和美園 |
研究成果の概要 |
人為的気候変動問題に対する政策と具体的な対策は遅れており、持続可能社会へのトランジション加速の必要性が高まっている。Multi-Level Perspectiveやトランジション・マネジメントへの関心が高まっているが、本研究は、日本の地域レベルでのトランジション事例とその加速、特にフロントランナーがトランジション実験を通じて社会経済システムに与える影響を分析した。具体的には、福島県南相馬市と徳島県上勝町における過去の事例を分析するとともに、さいたま市浦和美園駅周辺地区での実証研究を行った。本研究により、フロントランナーからの拡大波及において大多数の住民の関心を集める難しさが明らかになった。
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自由記述の分野 |
合意形成論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サステナビリティ・トランジション、トランスフォーメーションの必要性はすでに学術的にはさまざまな形で論じられてきたが、それを具体的に現場で実践し、評価する研究はまだ少ない。特に本研究は、フロントランナーによる萌芽的な取り組みをいかに拡大波及させて、草の根からの民主的なトランジションを実現するかについて、具体的な事例をもとに検討した点で学術的な新規性が高い。また今後、人為的気候変動や国内の少子高齢化の深刻化に伴い、トランジションの加速は喫緊の課題になることから、その現場での具体的な取り組みへの示唆を与えている点で、社会的意義も大きいものと考えている。
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