研究課題/領域番号 |
21K12393
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
小林ハッサル 柔子 立命館大学, グローバル教養学部, 准教授 (80793885)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Asia Pacific War / WWII / Transnational History / Mobility / Migration |
研究実績の概要 |
今年度の大きな成果は、科研費およびオーストラリアアジア研究学会からもグラントを受け、研究の発展・成果を披露するために「移動と戦争」をテーマとして国際オンラインワークショップを開催できたことである。 国際ワークショップのタイトルは、Two Day Online Workshop-WWII in the Asia-Pacific: Border Crossing Mobilitiesである。この国際ワークショップのためのウェッブサイトは、立命館大学人文社会科学研究所がホストとなり作成された。このワークショップは国際公募を行い、特に若手の研究者に積極的な応募を呼びかけた。アメリカ、イギリス、オーストラリア、日本、ニュージーランドから多くの応募があった中から、よりワークショップの提示したテーマと問いにあった研究を選抜した。若手研究者に対しては、本番のワークショップの前に、一人につき1時間を配分しメンターセッションを実施した。国際共同主催者チーム(日本&オーストラリア)の研究者が若手研究者に対して、本番での発表をより良いものにするためのフィードバックを提供した。ウクライナとロシアの戦争が継続する中で、本国際ワークショップも世界中から多くの関心を寄せられ成功に終えられたことは有意義であった。現在は、このワークショップを国際査読雑誌の特集号として出版するための準備を行っている。また、いくつかの国際発表を実施できたことも今年度の成果である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国際ワークショップの開催のために多くの時間を費やしたこともあり、史料収集に関しては若干遅れている。また、2022年度は研究以外の他の業務が多かったために、研究に時間が割けなかった。できることなら、日本の大学でも研究のoutputs に応じて、研究のeffort を決められ、一定の成果が出ている場合はteaching などの業務を軽減するシステムが導入されるとことを望んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
業績を残すための活動としては、国際査読雑誌への特集号の出版を目指す。 史料調査としては、コロナが世界的に終息していることもあり、海外にも行きやすくなったため、古文書館における史料収集の調査を進める予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際線の価格の上昇のため、当初の見込みよりも多い支出となった。
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備考 |
ウェッブサイトのタイトルの正式名は、Two Day Online Workshop ━━WWII in the Asia-Pacific: Border Crossing Mobilities
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