研究課題/領域番号 |
21K13604
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
三好 登 広島大学, 高大接続・入学センター, 特任准教授 (40735164)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | COVID-19 / 大学生 / 学習成果 / オンライン教育 / 授業方法 |
研究実績の概要 |
COVID-19の影響から現在、多くの大学でオンライン教育が導入される中で、オンライン教育を通じて学生が適切な知識・技能を習得していくことが期待されている。しかしCOVID-19拡大以前は大半の日本の大学において対面型教育が主流であったため、オンライン教育を通じた学生の学習成果の獲得状況や、有効性については十分にはわかっていない。そこで本研究では、COVID-19禍の大学生の学習成果に与えるオンライン教育を通じた授業方法の効果を明らかにし、オンライン教育の意義を示すことを目的とするものである。具体的な研究項目は次の点である。①COVID-19禍におけるオンライン教育を通じた学生の学習成果の獲得状況の把握、②オンライン教育形態と学習成果の関係性の検証、③オンライン教育形態と授業方法の関連性の解明である。研究計画の初年度は、次年度調査の実施に向けて、研究枠組みおよび研究仮説の生成と、それに基づいたアンケート調査票の作成を行うことを目的に、大学生の学習成果に与えるオンライン教育の影響に関する先行研究の文献調査を行った。また諸外国の動向を踏まえるためにオンライン国際シンポジウム「欧州・オセアニア・アジアにおけるコロナ禍の留学生の国際移動とオンライン教育を通じた質保証」を開催し、有識者をお招きして講演いただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、先行研究の文献調査やオンライン国際シンポジウムを開催することができたので、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19禍における大学生の学習成果の規定要因に関して、学習成果とオンライン教育形態と授業方法の関連性から明らかにする目的で、アンケート調査を実施する。日本全国の国公私立大学でオンライン授業を担当している教員を通じて、その受講生を対象にしてアンケート調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で海外渡航が困難であるため外国旅費を使用することができなかった。またコロナ禍で社会全体としてパソコン需要が増加したため納期がかかりすぎることから次年度に購入を見送ることにした。今年度も先行きが見通せない状況が続くようであるが、繰り越し金額についてはアンケート調査、外国旅費や、パソコンの購入に充当する予定である。
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