研究課題/領域番号 |
21K13727
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 新潟大学 (2023) 広島大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
横山 仁史 新潟大学, 人文社会科学系, 助教 (40727814)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 認知行動療法 / うつ病 / ニューロフィードバック / ニューロカウンセリング / 神経画像 |
研究成果の概要 |
うつ病の認知行動療法について,神経作用機序に基づくハイブリッド治療戦略を模索した。最初に,うつ病の異質性を踏まえた病態モデルを提案し,続けて,これまで開発したfMRIニューロフィードバックを,NIRSを用いて同様に実施可能かを検討した。神経メカニズムにおいては,学外研究機関と連携し,うつ病を含む精神疾患の脳機能の特徴や,うつ病バイオマーカーの再現性を示す他,閾値下うつの脳バイオマーカーの開発を行った。以上で得られた知見をもとに,これまでのうつ病およびうつ病に対する認知行動療法に関する国内外の脳画像研究所見を概観し,うつ病に対する認知行動療法と神経科学治療のハイブリッドモデルを提案した。
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自由記述の分野 |
臨床心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病に対する認知行動療法(CBT)へのニーズはますます高まっているものの,ここ20年間で治療効果の大きさはあまり変化していない。そこで近年期待が高まっているニューロフィードバックを用いて認知行動療法の効果を補強するための治療方略について検討した。結果として,うつ病及びうつ病の認知行動療法に関する神経作用機序を基にした、ニューロフィードバック技術の組み合わせ方略を提案するための,新たなハイブリッドモデルを提案することができた。今後は,このモデルに基づいて,ニューロフィードバック等の神経科学治療とCBTの組み合わせについて実証的研究が促進されることが期待できる。
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