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2022 年度 研究成果報告書

LHC加速器の陽子+陽子衝突におけるカイラル対称性の回復現象の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 21K13945
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
研究機関広島大学

研究代表者

八野 哲  広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 助教 (20850720)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードカイラル対称性 / レプトン対 / QGP / LHC / ALICE
研究成果の概要

2021年度に、MFT検出器のALICE検出器群へのインストール作業が完了し、機械学習を活用して粒子の飛跡を再構築するためのアルゴリズムやデータベースソフトウェアの開発を進めた。当初は2022年に10カ月間データを収集する予定であったが、Covid-19のパンデミックやウクライナの危機の影響で、データ収集期間は4カ月に短縮された。この遅れの影響で、予定していた質量変化の調査は完了できなかった。しかし、J/ψ中間子の存在を確認することはでき、MFT検出器が期待通りに動いていることを確かめた。来年度には、粒子の多い状況での質量変化の検証を行う予定である。

自由記述の分野

原子核物理(実験)

研究成果の学術的意義や社会的意義

陽子+陽子衝突においてクォーク物質の生成が確認された場合、これまで主流であった原子核衝突を用いた 研究からのパラダイムシフトを提示する可能性がある。現在、LHC加速器の高輝度化(HL-LHC)の計画が進んでおり、近い将来、更に大きな統計量が利 用できるため、現時点で陽子+陽子衝突におけるクォーク物質生成の真偽を明らかにすることは大きな意味を持つ。
本研究期間には、MFT検出器を開発、インストールを完了し、2022年のデータを用いて正常に動作していることを確認した。この検出器は陽子-陽子衝突におけるクォーク物質の生成を検証することを可能にするため、今後の研究計画に大きな影響を与える。

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公開日: 2024-01-30  

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