大質量銀河は宇宙初期には既に形成されたことが示されており、更なる質量成長を停止させる機構の候補として電波銀河の放つ電波ジェットがある。しかしこれまで遠方宇宙の電波銀河探索自体が進んでおらず、大質量銀河形成と電波ジェットの関係の理解は不十分であった。本課題はすばる望遠鏡Hyper Suprime-Camサーベイデータと広域電波探査データを用いて、初期宇宙における電波銀河の探査を開拓し、宇宙初期の大質量銀河形成と電波ジェットとの関係を明らかにするものである。本課題において赤方偏移4以上の遠方電波銀河サンプルを初めて構築し、分光観測追観測を実施した。遠方電波銀河が付随する大規模構造を明らかにした。
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