無線給電に向けた電磁力による機械的接続機構の技術基盤を確立した.無線給電におけるサイズ制約を加味した機械的接続機構の構成を示し,同一のフェライトコアで電磁石用コイルと無線給電用コイルの両者を実現する両用コイルの設計ならびに実験評価を実施した.電磁力性能については最大2N程度の引力ならびに斥力を発生させることができること,無線給電性能についてはQi規格対応コイルを受電器とした際に88%の最大効率が得られることを確認した.加えて,機械的接続機構に基づくユーザインタフェースに関する検討と,小型デバイス内に機械的接続機構を組み込む際に有用となるコイル自動設計機構の研究開発を行った.
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