本研究課題ではBIM(Building Information Modeling)が持つデータ構造を踏まえ、要素の空間・属性情報と要素間の関係性を用いて施設技術者の知識・経験をルール化し、施設管理業務に活用するための手法として開発することを目指した。屋根スラブまたは外壁が起点となり外部から水が建物内に侵入するといった建物故障に焦点を当てた。最初に対象の部屋と起点となる要素との重なりを調べる。そして、この結果のジオメトリに接触する他部位の有無を調べる。思考で捉える部位間の関係性を、要素の形状操作や移動を扱うプログラムとして記述することにより、BIMソフトウェア上で実行される操作として表現した。
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