研究課題
若手研究
本研究では、フッ化物イオン電池の室温駆動に向けて、複塩を用いて高いフッ化物イオン伝導度を示す固体材料を創出した。Sbを含むフッ化物複塩を用いることで、室温で10^-4 S/cm以上の高いイオン伝導度を実現できることが分かった。特に、液相でアルカリ金属やハロゲンを添加することで、イオン伝導度を従来材料に比べて1桁以上向上可能であることが分かった。また、固体電解質のフッ化物イオン伝導メカニズムの解明に向けて、フッ化物の原子分解能電子顕微鏡像のノイズ除去手法の開発を行った。
エネルギー科学
本研究を通して、Sbを含むフッ化物複塩を用いることで、室温で10^-4 S/cm以上の高いフッ化物イオン伝導度を実現できることが分かった。特に、アルカリ金属やハロゲンの添加により、イオン伝導度を向上可能であることが分かった。本成果はこれまで検討されてこなかったフッ化物複塩がフッ化物イオン電池の室温動作、社会実装を実現する有望な材料候補であることを示している。