安全・安心且つ退色しない色材の開発は、社会・産業へのインパクトが大きい重要な開発課題である。「構造色」は、光の波長程度の微細構造による光の散乱・干渉・回折を用いた発色技術である。しかしながら、従来のインクの様に塗装や印刷により大面積にわたって多様な基材を着色するのは困難である。本研究では、高屈折率誘電体ナノ粒子のMie共鳴に着目し、「塗る」と「乾かす」のみで様々な基材に大面積に着色できる構造色“インク”を開発した。ナノ粒子のサイズにより自在に発色を制御可能であることを示し、様々な印刷方法が適用できることを実証した。
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