本研究は,これまでに実現されていなかったDNA一分子の伸長・固定および光学的手法による10 nm精度の結合位置特定を実現できる独創的な手法であり,挑戦的である.従来のゲル法のように,検出に多数の分子を必要とせず,高速かつ高感度にタンパク質の結合位置特定を実現でき,DNA編集法であるCRISPR/Cas9の評価手法として貢献できる可能性があるため,社会的意義が大きい.さらに,DNA一分子で10 nm精度の分析を可能とするため,これまでの分析法に代わるDNA一分子分析法として長さ分析や塩基配列特定に展開でき,生命科学や創薬科学への波及効果も期待できる.
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