研究課題
若手研究
高強度レーザーと物質の相互作用を利用したレーザー駆動イオン加速では、信頼性の高いイオン検出器として固体飛跡検出器CR-39が用いられてきた。エッチピットを一つ一つ解析することで、イオンの入射エネルギーや核種を明らかにすることが可能であるが、その解析には膨大な時間と手間がかかっていた。本研究では、エッチピット解析を自動化・高効率化し、レーザー加速イオンの加速メカニズムが議論可能なレベルのデータを、これまでより迅速に得ることが可能なアプリケーションとプログラムの開発を行った。
放射線計測学
本研究において開発したアプリケーション及びプログラムは、固体飛跡検出器を用いたイオン計測の高効率化だけでなく、系統誤差を減らすことができるという点において、高精度化にも寄与している。より正確な計測結果をより素早くレーザー駆動イオン加速実験にフィードバックすることが可能になったことにより、実験全体の高効率化、ひいては、様々な応用が期待されるレーザー駆動イオン加速研究の進展につながる。