合成の難しい9員環構造を有する天然物合成に有用な中員環構築反応として、トルエン中、KHMDSとクラ ウンエーテルを1当量用いて加熱する条件を発見し、フペルジンHの初の不斉全合成を達成しその構造が天然物と同じであることを示した。本研究成果はアメリカ化学会誌のJournal of Organic Chemistryに掲載され、カバーピクチャーに選定された。そのほか、有機触媒を利用する新規ピペリジン環構築反応を開発し、アルカロイド各種へと誘導可能な合成中間体を効率的に合成するルートを確立した。本研究成果は日本薬学会関東支部大会および薬学会年会にて発表をおこなった。
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