研究成果の概要 |
本研究では、嵩高いNHC配位子に銅(I)および金(I)が配位した錯体を回転部位の周辺に導入し、新規な発光性結晶分子ローターを開発した(J. Am. Chem. Soc. 2021, 143, 1143). この錯体は、NHC配位子と回転部位で働く立体効果および金属錯体が持つ電子的効果により分子回転が合理的にデザインできる。また、この回転挙動が固体発光の強度を精密に変化させることが明らかとなった。また、形の異なる回転部位を複数導入することにも成功し、それらが固体内で互いに連動運動を示すことを見出した(Eur. J. Org. Chem. 2023, 26, e202201468.)。
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