エクオールは、加齢性難聴および閉経に伴う膀胱機能障害の発症を予防することが示唆され、これら2つの加齢関連疾患の予防薬として応用できる可能性が確認できた。そのメカニズムについては、末梢(局所)における抗酸化作用と神経保護作用が関与していると考えられる。特に抗酸化作用には脂質の酸化を抑える効果があり、神経保護作用には中間径フィラメントのNeurofilamentやPeripherinへの障害を軽減し、神経の脱落を予防する効果があることが示唆された。 以上のことから、エクオールを日常的に摂取することで加齢関連疾患の予防と管理に有益な治療法として推奨される可能性がある。
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