研究実績の概要 |
Day0マクロファージ、Day7 CC5細胞、Day7 CC6細胞についてRNAマイクロアレイ解析(Clariom S、thermo fisher)を実施した。大脳皮質で4倍以上発現が増加している遺伝子群をCortex-enriched genes(CEGs)と定義し、Day0マクロファージで4倍以上発現が増加している遺伝子群をMacrophage enriched genes(MEGs)と定義した。この2つの遺伝子群について、Day 0マクロファージとDay 7CC6細胞との遺伝子発現の変化を検討した。全2814個のCEGsのうち、625個の遺伝子がDay 7 CC6細胞で発現上昇し、遺伝子オントロジー解析により、positive regulation of axonogenesis, protein localization to synapse, and postsynaptic intermediate filament cytoskeleton organizationに関連するbiological processesが有意に含まれており、神経の分化が誘導されていることが示唆された。2418個のMEGsのうち、1271個の遺伝子がDay7 CC6細胞でダウンレギュレートされ、遺伝子オントロジー解析により、interleukin-3-mediated signaling pathway, detection of fungus, and detection of bacterial lipopeptide were significantly enrichedに関するbiological processesが有意に含まれており、マクロファージの特性が抑制されたことが示唆された。
|