生体内において抗原特異的type 1 regulatory T 細胞を効率的に誘導することができれば、アレルギーの早期根治が期待できる。そこで、本研究では、細胞外小胞の一種であるエクソソームに着目し、Tr1細胞誘導因子(IL-27、IL-21およびTGF-β)を搭載したエクソソームの作製を企図し、下記の成績を得た。(1)マウス樹状細胞株であるDC2.4に、上記因子の遺伝子をトランスフェクションし、Tr1細胞誘導因子高発現細胞株を樹立した。(2)Tr1細胞誘導因子高発現細胞株から産生されるエクソソームは、IL-27を含有していたが、IL-21ならびにTGF-βの存在は認められなかった。
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