研究課題/領域番号 |
21K15280
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
松田 将也 摂南大学, 薬学部, 助教 (30783005)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | アレルギー / エクソソーム / Tr1細胞 / 細胞外小胞 / アレルゲン特異的免疫療法 / 喘息 / Type 1 regulatory T 細胞 / 樹状細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
Type 1 regulatory T (Tr1) 細胞は、制御性T細胞の一種であり、抗原特異的に誘導され抗炎症性サイトカインを高産生することでアレルギーを抑制する。エクソソームは、細胞から分泌される膜小胞の一種であり、宿主細胞由来のmRNAならびにタンパク質を含有する。分泌されたエクソソームを受容した細胞内では、エクソソーム内に含有された因子が機能することで受容細胞を形質転換させる。本研究の目的は、Tr1細胞誘導因子を含有したエクソソーム(Tr1細胞誘導性エクソソーム)を作製し、そのTr1細胞誘導能ならびに抗アレルギー作用を詳細に明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
生体内において抗原特異的type 1 regulatory T 細胞を効率的に誘導することができれば、アレルギーの早期根治が期待できる。そこで、本研究では、細胞外小胞の一種であるエクソソームに着目し、Tr1細胞誘導因子(IL-27、IL-21およびTGF-β)を搭載したエクソソームの作製を企図し、下記の成績を得た。(1)マウス樹状細胞株であるDC2.4に、上記因子の遺伝子をトランスフェクションし、Tr1細胞誘導因子高発現細胞株を樹立した。(2)Tr1細胞誘導因子高発現細胞株から産生されるエクソソームは、IL-27を含有していたが、IL-21ならびにTGF-βの存在は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請課題の手法では、IL-27以外のTr1誘導性サイトカインの含有は認められなかったため、今後培養方法などを改良する必要がある。生体内においてTr1細胞を効率よく誘導することができれば、アレルギーを早期根治に導く新規治療薬の開発につながることが期待される。
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