免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測するため、PD-1阻害薬ニボルマブ投与前の肺がん患者血清を分析し、特にリゾホスファチジルコリンの濃度がニボルマブ反応性の有力な指標である可能性を見出した。リゾホスファチジルコリンはTRPV2アゴニスト作用を持つことから、TRPV2アゴニスト作用」を持つ既存薬プロベネシドと抗PD-1抗体の併用投与がマウスモデルで腫瘍抑制効果を示す結果を得た。これにより、ニボルマブの効果予測としてリゾホスファチジルコリンをバイオマーカーして投薬効果を予測、さらに効果高める新たな治療法の開発につながる可能性が示された。
|