本研究では、MAFLD における FLP1 の役割を調査することを目的とした。その結果、MAFLD 患者の脂肪肝における FLP1 発現は、健康なヒトの肝臓と比較して増加傾向であった。さらに、ob/ob マウスの脂肪肝における FLP1 の高発現は、肝特異的な Pparg の欠損により著しく低下した。また、マウス FLP1 遺伝子は、その 5' 上流領域に存在する機能的な PPARγ 結合配列を介して、PPARγ によって正に転写調節されていることが明らかになった。 以上より、FLP1 は、MAFLD における新規 PPARγ 標的として脂肪肝形成に関与している可能性があることが示唆された。
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