研究課題
若手研究
エプスタイン・バーウイルス(EBV)は、世界中で年間約20万人の新たながん患者を生み出し、重大な死亡率につながっている。本研究では、EBVの膜融合タンパク質が自然免疫制御分子STINGに作用し、自然免疫応答を抑制することを見出した。また、膜融合タンパク質の切断がSTINGの多量体化を抑制する分子メカニズムを発見した。さらに、予備的研究により、EBVはSARS-CoV-2を含む他のエンベロープウイルスと共通点があることが示された。
ウイルス学
本研究では膜融合タンパク質に秘める免疫抑制機序について解明することによって広域抗ウイルス薬の開発につなげる知見を提供し、自然免疫応答のon/offを運命づける普遍的な現象の発見に繋がる。