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2023 年度 研究成果報告書

転移性大腸癌に対する癌免疫療法の有効性からみる免疫細胞浸潤機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15533
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関広島大学

研究代表者

弓削 亮  広島大学, 病院(医), 講師 (70794791)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード免疫チェックポイント / 癌間質 / 大腸癌
研究成果の概要

約100例の大腸癌標本を用いた免疫染色による解析で、inflamed typeに比較してexcluded type, desert typeの症例において間質量が有意に多いことが示され、また肝転移症例についてはphenotypeにかかわらず原発巣と肝転移巣で間質量が相関することが示された。肝転移マウスモデルではInflamed typeの肝転移モデルではコントロール群に比較してPD-1単剤投与で有意な抗腫瘍効果を示した。一方、Excluded typeの肝転移モデルでは各単剤投与群では明らかな抗腫瘍効果を認めず、併用群においてコントロール群、各単剤投与群と比較しは有意な転移抑制効果を認めた。

自由記述の分野

癌間質相互作用

研究成果の学術的意義や社会的意義

様々な癌種、特に大腸癌においては免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の効果を増強させる有効性の高い併用薬が見出だせていないのが現状である。本研究成果によって、PDGFR阻害剤の投与は、間質量を減少させ免疫細胞を癌蜂巣に浸潤しやすくするだけでなく、癌間質相互作用に作用して転移抑制効果が期待でき、ICIとの併用効果が確認できたことで、ICI単剤では奏功しなかった転移性大腸癌症例に対する新規治療法の同定につながり、さらに腫瘍免疫におけるCAFの役割や腫瘍免疫細胞浸潤機構の解明が期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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