血小板の活性化と凝集は,血栓症の発症プロセスにおいて重要な役割を担っており,その詳細な解析は血栓症の早期診断や重症化リスクの予測に繋がる可能性がある.我々の研究グループは血液中の血小板凝集塊を正確に測定する技術開発を行い,血液中の血小板および血小板凝集塊を高速・高感度光学撮像装置で一つずつ迅速かつ大量に撮像し,その形態学的特徴を解析する技術を開発した.この解析系を用いて,当院の血栓性疾患患者の血液中の血小板凝集塊の解析を行った.さらに血管狭窄を模倣したマイクロ流路を用いて解析を行い,アテローム性血管狭窄によって形成される血小板凝集塊と循環因子の相乗効果を確認した.
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