研究課題
若手研究
課題関連機能的MRIにおける課題遂行の負荷を低減する方法として受動課題パラダイムを提唱した。診断に有用な課題刺激の選定を行い、プログラム作成から実際の計測まで行い、その実行可能性を示した。データ解析では、コホート研究における安静時機能的MRIデータを用いて、①パーキンソン病の前駆症状であるレム睡眠関連行動異常症において、機能的結合に基づく疾患判別器を生成し、②動的機能的結合を用いて、認知症性疾患、パーキンソン病、健常高齢者のネットワーク動態の差異を明らかにした。
神経イメージング
臨床診療にMRIは欠かせないツールであるが、現在はもっぱら脳構造を可視化する検査として応用されている。一方で脳機能を可視化できる機能的MRIは、構造的MRIと比較して非常に情報量が多く、診断・疾患分類や治療評価などへの今後の応用可能性が期待される。機能的MRIの臨床応用にあたっては、負荷や再現性という観点で解決すべき問題がある。本研究では、より低負荷な機能的MRIの実験手法を提案するとともに、得られたデータから有用な情報を取り出すデータ解析手法を実現した。