経頭蓋磁気刺激(TMS)は、脳内の神経細胞の興奮亢進を反映することから、てんかんの有望な診断ツールとなりうる。新たに開発されたTMS-EEGは、TMS中の脳波活動を測定するもので、脳活動を直接反映しうるため、従来のTMS-筋電図よりも優れている可能性がある。まず、TMS-EEGを測定するための最適な刺激条件と処理条件を探索した。ミオクローヌスてんかん患者のTMS誘発電位を測定したところ、N45、P60、N100の振幅が健常者に比べて高い傾向があり、この集団における大脳皮質の過剰興奮性を反映しているのかもしれない。
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