研究課題/領域番号 |
21K15735
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
稲村 圭亮 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30570527)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ADL / 手段的ADL / MCI / 軽度認知障害 / BPSD / 不安症 |
研究実績の概要 |
2021年度の認知症ケア学会において、「日常生活活動(ADL)に着目した早期認知症の人のサポート」と題した講演を行った。認知症ケアのみならず、IADL障害を細かく分類することで、そのサポートの重要性、および、その遂行過程に様々な複雑な処理能力(特に「複雑性注意」、「実行機能」、「学習と記憶」、「言語」、「知覚-運動」、「社会的認知」)や心理的因子が交絡しており、MCI患者においては、特にどの能力が低下しているか各個人により異なることを念頭に置くべきである旨を公開した。また、MCI患者におけるNeuropyschiatric SymptomsとIADLの関連について統計学的手法を用いて評価を行っている。 また、IADL障害は実行機能と密に関連しているが、実行機能障害からみた高齢者の不安について、「老年期の抑うつ・不安をどうとらえるか・認知機能とのかかわりも含め」という演題で発表し、不安症と実行機能・IADLについて講演を行った。 ADLの障害がMCI患者におけるNeuropyschiatric Symptomsに影響していることを、一般線形モデルを用いて、「Education level is associated with neuropsychiatric symptoms in patients with amnestic-mild cognitive impairment」という題名でPsychogeriatrics誌に投稿し、受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ADLの障害がMCI患者におけるNeuropyschiatric Symptomsに影響していることを、一般線形モデルを用いて、「Education level is associated with neuropsychiatric symptoms in patients with amnestic-mild cognitive impairment」という題名でPsychogeriatrics誌に投稿し、受理された。
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今後の研究の推進方策 |
IADLの評価尺度が依然として発展しておらず、その詳細な評価尺度の作成が望まれる。我々のコホートから評価尺度を作成し、信頼性・妥当性について検討していきたい、
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦により学会がリモートとなることが多く、旅費などが削減できたこと。
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