研究課題
若手研究
心臓専用半導体SPECT装置の複数分子同時収集技術において,心筋位置依存性における画質劣化,クロストークの影響による定量性の低下,529keVのI-123エネルギーからの散乱線成分による画質劣化が生じ,その影響が複数分子同時収集の心筋集積比に依存していた。それらの課題を解決するために,新たな物理ファントムおよび動態システムを構築して,至適心筋集積比を明らかにし,画画質劣化を改善する補正技術を確立させた。
核医学技術
本研究の成果は,同一時相で複数分子情報を高精度に定量評価することができ,心疾患の病態解明,治療戦略および治療効果判定の精度向上に役立つだけでなく,全身用装置にもこの技術を展開でき,近い将来に開発される123I標識トレーサにも応用できる。さらに,今後,循環器学のみならず,脳科学,腫瘍学などあらゆる分野に展開でき,波及効果が期待できるため意義が高い。