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2023 年度 研究成果報告書

BNCTの革新的照射法(強度変調ホウ素中性子捕捉療法)の基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15793
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

呼 尚徳  大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(講師) (90846908)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードホウ中性子捕捉療法 / 中性子フィルター / 中性子コリメータ
研究成果の概要

2021年度に行った実験結果をまとめて米国医学物理学術誌に論文投稿した。2022年度には、中性子の強度を2倍程度増やすことに成功し、この成果をNatureのScientific Reports誌に投稿した。最終年度では2021,2022年に最適化した中性子フィルターとコリメータ面積を広げた新しい中性子コリメータ(延長コリメータ)を組み合わせて線量計算を行った。2021年度の課題であった照射時間がこの延長コリメータと組み合わせることで照射時間を短くすることに成功した。この研究成果を日本・台湾BNCT研究会(台湾開催)で発表をした。

自由記述の分野

Medical Physics

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、BNCTで治療可能な深さは約6-7 cmであり、腫瘍に治療効果をもたらす前に正常な組織に許容される線量が先に到達するためである。本研究で開発した中性子フィルターは、熱中性子分布を整形できることを示しており、フィルターを患者の前に置くことで低エネルギーの熱中性子を減少させ、皮膚への線量を減少させることができる。さらに、中性子の平均エネルギーを高くさせ、より貫通力のあるビームが実現された。このフィルターを使用することで、治療可能な深さは9-10 cmに増加した。これにより、将来的にはこのフィルターを使用することで、より多くの患者がBNCTの対象となると考えている。

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公開日: 2025-01-30  

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