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2023 年度 研究成果報告書

同系免疫応答間質豊富大腸癌モデルでのLAT1阻害剤の腫瘍間質・免疫への作用評価

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15925
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

瀧川 英彦  広島大学, 病院(医), 助教 (10883027)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードLAT1 / 大腸癌 / アミノ酸トランスポーター / 腫瘍間質 / 同系免疫応答 / 同所移植モデル / 腫瘍微小環境 / JPH203
研究成果の概要

必須アミノ酸の細胞内取り込みを担うアミノ酸トランスポーターファミリー(LAT1-4)のうち,LAT1は癌細胞で特異的に発現する。新規のLAT1特異的阻害剤,JPH203は,癌特異的に飢餓を誘導することが期待されるが,大腸癌に対する抗腫メカニズムは不明であった。
本研究では、LAT1発現の癌進展における意義をデータベース解析,臨床検体,in vitro実験により解明し,マウス由来大腸癌細胞株と間葉系幹細胞のマウス回盲部同所移植により作製した,間質豊富な同系免疫応答マウス大腸腫瘍に対する治療実験に,網羅的遺伝子発現解析を加え,JPH203が癌増殖のみならず、腫瘍間質抑制にも有効であることを示した。

自由記述の分野

消化器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌において,LAT1と腫瘍進展の関連性を解明し,治療標的としてのLAT1の意義を見いだした。新規のLAT1阻害剤JPH203は,LAT1を特異的に抑制する点で,従来のLAT family阻害剤とは差別化がはかれる薬剤であるが,同薬剤の大腸癌に対する有用性を示した。
JPH203は胆道癌のPhase2トライアルで良好な治療成績を示しているが,大腸癌への適応を考える際に意義のある結果を示した。さらに本研究で示したJPH203の有する腫瘍間質への抑制作用は,新規の知見であり,間質豊富な腫瘍への有用性を示すと共に,併用レジメでシナジー効果を発揮する薬剤を探索する際にも,有用な知見であると考えている。

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公開日: 2025-01-30  

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