IL-12/23は炎症を引き起こす複雑なサイトカイン・ネットワークの構成分子であり、潰瘍性大腸炎治療における一つの重要な治療ターゲットである。抗IL12/23抗体製剤は、IL-12/23を特異的に阻害することで治療効果を発揮する。本研究はIL-12/23阻害が効果を発揮する仕組み、すなわち腸管粘膜のどの構成細胞を標的とするのか、如何なる分子機序を介して効果を発揮するのかを解析し、その治療効果が決定される条件を、臨床情報と患者由来の組織検体を用いたシングルセル解析を行なって解明を試みた。分子メカニズムの解明にはさらなる解析が必要であったが、臨床情報から治療効果予測に有用な因子が同定された。
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