ヒト肺静脈心筋より、電気生理学的評価を行い、過分極活性化電流を認め、ヒト肺静脈心筋においても過分極活性化陽イオン電流(funny current)を有していることが示された。心不全治療で臨床使用されているイバブラジン(過分極活性化陽イオンチャネル阻害薬)が心房細動発症抑制などに関与する可能性が示唆された。 また、RNA-seqにより6つの心臓領域におけるタンパク質コードRNAとロングノンコードRNA(lncRNA)の発現量を解析し、心房細動の有無で最も変化する部位が肺静脈心筋であることがわかった。がん関連lncRNAなど後天的な遺伝子制御が心房細動の進行に寄与する可能性が示唆された。
|