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2023 年度 研究成果報告書

動脈硬化マウスを用いたCOPDモデルの作成とCOPDの新規治療戦略の確立に向けて

研究課題

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研究課題/領域番号 21K16114
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

安井 秀樹  浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60804937)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード慢性閉塞性肺疾患 / 動脈硬化
研究成果の概要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)において動脈硬化性疾患は重要な併存症であり,動脈硬化の存在がCOPDの病態形成に及ぼす影響,両者を結ぶ候補蛋白としてplasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)に着目して研究を行った.マウスにタバコ煙抽出液(CSE)を投与することにより血漿中PAI-1活性の上昇を伴うCOPDモデルを確立した.次にヒトの脂質異常症の特徴を再現した動脈硬化マウス(LDLr-/-/Apobec1-/-)を用いて,CSE投与によるCOPDモデルの実験を行い,野生型マウスと比較し,動脈硬化マウスでは,肺組織における肺気腫形成が促進することが確認された.

自由記述の分野

呼吸器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

COPDにおいて動脈硬化性疾患は,重要な併存症であり,動脈硬化の存在がCOPDの病態形成に及ぼす影響を解明すること,および両者を結ぶメカニズムを解明することは極めて重要な課題である.我々は,CSE投与により,血漿中のPAI-1活性上昇を伴うCOPDモデルを確立した.ヒトの脂質異常症を再現した動脈硬化マウスでCOPDモデルを作成した際に,野生型と比較しCOPDの肺組織の特徴である肺気腫形成が助長されることを確認し,動脈硬化の存在がCOPDの病態形成を促進する可能性を示した.高齢患者が多いCOPDでは,動脈硬化に着目したCOPDの新規治療戦略の開発は社会的意義が高いものと考えられる.

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公開日: 2025-01-30  

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