内皮機能障害はCKDの基盤病態であり、内皮機能障害がDKDの病態進展に重要な役割を果たしている。内皮細胞はGlycocalyx層で被覆されており、同構造をtargetとした研究が報告されている。多くの研究は、プロテオグリカンやグリコプロテインを標的に検討されているが、有効な創薬開発には結びついてない。本研究は、糸球体内皮表層の構成要素の1つであるヒアルロン酸に注目し、同構造の質的・量的変化がDKD進展に関与しているかどうかを検討した。 本研究は、DKDの腎病変の新規病態の解明のみならず、糖尿病状態の全身諸臓器における 病態解明につながるため同研究成果の学術的意義は大きいと考える。
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